お仕事探しは、資格と実務経験の両輪で
コマーシャルや広告で「資格」の字を見ない日がありません。まさに「資格ブーム」。
資格を取得する目的は、大きく分けると2つのタイプがあると思います。
1つめは、漠然と興味があるのでやってみるというタイプ、2つめは、具体的な目的があるタイプ。
前者の場合は、自分の興味のある分野を勉強するプロセスは、人生をより豊かにしてくれます。また、漠然としていた目的が資格を取得することにより具体的になることもあります。
漠然としていた目的が資格を取得することにより具体的になった例として、先日、CFPの資格を取得された50代の女性がキャリアカウンセリングにこられました。彼女は、専業主婦をしながら、家計や社会保険のことに興味をもち、数年かけてCFPの勉強に取り組んだそうです。彼女の夫と息子は、「資格はそのまま自分の宝物として飾っておけばいいんじゃないの?」といいますが、納得できずにご相談にこられました。お話しをお聞きしますと、せっかく資格を取得したので、その資格をアウトプットする場がほしいとのことでした。その手段として、セミナー講師をしたいと考えるようになったそうです。最初は、漠然と興味を持っておられただけでしたが、資格を取得したことで、CFPの知識を生かして人に教えたいという具体的な目標をもたれるようになりました。つまり、資格を取得したことにより、彼女の教えるという生きがいが生まれたケースです。
後者の具体的な目的があるタイプとして よくあるのが、「資格=(イコール)お仕事」のタイプです。「パソコン検定を取得したので、事務職正社員希望」「WEB検定を取得したので、WEBクリエーターになりたい」といった方が多いのですが、資格はあくまでもスタートライン。資格を持ったうえで、どのように実務経験を積んでいくのかが勝負ですね。
例えば、職業訓練を受講していた20代女性。接客サービス業しか経験がありませんでしたが、パソコン検定を取得されました。初回の面談では、パソコン検定を取得してすぐに事務職正社員を希望されていました。事務職の求人票は、EXCELやWORDはできて当たり前、実務経験者希望と書かれているものばかり。パソコンの検定を取得したとしても、実務経験がないという理由で書類選考や面接で落とされていました。そこで、実務経験のない場合の転職は、いきなり正社員ではなく、ワンクッションどこかで経験を積んでから正社員になるという方法をお勧めしました。現在、彼女は、派遣でデータ入力のお仕事をしています。
彼女のように派遣職員だけでなく、アルバイト・パートタイマー、トライアル雇用などの経験で実務を積むことはとても大事だと思います。
お仕事探しは、資格が一番ではなく、資格と実務経験の両輪で行いましょう。